梅雨前線が過ぎたと思ったら途端に出て来た。
昔、田舎の叔父の家に夏休みに一週間泊りに行った事があった。周りには畑や沼地が有って毎日遊んでいた。東京でも田舎のほうに住んでいたが、そこは本当に田舎で着くなり村中に遊びに来た事が知れわたるほどに。
その頃はまだ祖母も健在で畑仕事を手伝ったり、梨畑から勝手に梨をもいでは酸っぱいと一口食べては次にうつる。うこの時期の梨はこれから時期にはいるのか、全部が熟れて無かったように思う。
何日か経ってくると大抵の遊びも一通り終えて飽きてくる。従兄と二人で蔵から段ボール箱を失敬して、裏庭の巨木で蝉を箱いっぱい採った。何百匹も‥‥
それ位大きな木だったのだろう。あらかた採ると流石に飽きてきたのか面白くなくなった。多分折角採った蝉を逃がす気もしなかったのだろう、段ボールの中では観察も出来ない‥‥
二人で仏壇の有る部屋に持ち込むと一気に箱を開けると部屋に蝉をブチまけた。
その時のうるさい事。祖母がすっ飛んできて唖然とした表情の後直ぐに障子を開け放った。
時すでに遅し、部屋の中では蝉も止まる処がなっ方のだろう、柱や鴨居の木部と障子にビッシリと止まっていた。
時間をかけてやっと追い出した時には障子が蝉のションベンで穴だらけに‥‥
その晩叔父に怒られと事、怒られた事‥‥
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